2011/11/16

「なでしこ姫はグローバル結婚市場での『勝ち組』」って??

最近、日本人女性の国際結婚に関して、ちょっと面白い記事を見つけた。

元の記事は日経ビジネスオンライン。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110202/218254/

以下、記事をそのまま引用。

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なでしこ姫はアジアをめざす
日本人女性がもてる3つの理由
なでしこ姫はグローバル結婚市場での「勝ち組」

なぜ、日本人女性は、海外でもてるのだろう。私は、海外で現地の富裕男性と結婚している日本人女性を見るたびに、日本人女性は海外の結婚市場での「勝ち組」といってよいのではないかという思いに駆られる。

今回の調査でも、日本人女性の方は、現地のアジア人が好きだから結婚したという人はいなかった。ましてや、結婚相手を見つけるために、アジアに渡ったという人はいない。逆に、彼女たちから、「どうも夫は日本人女性が好みらしい」とか「私が日本人だから声をかけたと言われた」という
話を聞かされる。

場所はアジアである。欧米なら、エキゾチックで小柄な東洋人の一員として日本人女性が好まれるというのも分かる。米国や欧州で国際結婚している日本人女性は多いが、同じように中国人女性、韓国人女性も多い。モンゴロイドが主体のアジア諸国(東、東南アジアなど)では、背格好や顔立ちが現地の女性とそれほど違っているわけではない(トルコは多少違うが)。差はあったとしても、
個人差の方が大きい。しかし、アジアにおいても、どうも「日本人」女性の人気が高いのだ。

日本人女性は「小綺麗」で「かわいい」
話に聞くところを総合すると、日本人女性がもてる理由は、次の3つに整理することができる。1つは、容姿など外見の要素。2つ目は、態度、性格に関する要素。そして、最後に「日本人」というブランドである。そして、この3つとも、当たり前のことだが、日本にいる限り目立たないし役立たない。周りに日本人女性しかいなければ、本人もそれがもてる要素だと思わないし、日本人男性も気づ
かない。グローバル化が進んでいるとはいえ、比較できるほど多くの未婚の外国人女性が身近にいないからである。だから、海外に出て、初めて、日本人女性は、自分がもてることに気づくので
ある。

まず、1つ目は、その外見である。総じて、日本人女性は「小綺麗」なことである。それは、服装や
化粧など外見がそつなく「手がいれられている」ことによる。香港で言われていたのは、現地の
女性は、普段は脇毛も含めて「むだ毛処理」をしないそうである。私のゼミの中国人女子留学生に聞いてみたところ、日本に来るまではむだ毛処理など面倒なことはしなかったし、周りでしている
女性はいなかったそうである。

また、日本人は、服装も、普段着でも、かわいくファッショナブルな服装で身を固める。高級品
でなくても、髪飾りから靴下まで、かわいいものを身につける。そして、化粧、ヘアスタイルにも
気を遣っている。日本人女性は、世界的に見て、日常生活している自分をかわいく魅力的に
見せる技術に長けているといえる。そのための女性ファッション誌が大量に発刊されている
ことを見れば分かる。

日本にいれば普通の外見をしているだけでも、アジアにおいて、いや欧米においても、現地の
女性と比べて「垢抜けている」、つまり、ワンランク上の女性のように見えるのである(ただ、
韓国や中国の大都市では、日本発の「かわいい文化」が急速に流入しているので、この点での
有利さは長く続かないかもしれない)。

2番目は、性格の要素である。世界的に見て、日本人女性は控えめで男性をたてると言われて
いる。これも、日本にいて、日本人女性とじっくりつきあえば、自己主張がないわけではない
ことが分かるのだが、海外に行くと見方が違うのだ。

日本で普通にやっている家事を海外男性は喜ぶ
例えば、デートしていてランチをどこにするか決めるとする。海外の女性は自分でイタリアンが
いいとか、中華が食べたいとか言って2人で交渉する。しかし、日本人女性は、まず、何がいい
かと男性に聞くのである。そして、男性が-と言ってそれが気に入らなければ、どうしようかなと
あいまいに答える。そして、最後に自分が好きなものを男性に言わせて、それでいいわと答える。日本では、男性も含め、普通のコミュニケーションパターンである。男性ならば決断力がない
男性とみなされるが、女性なら相手をたてる控えめな女性と受け取られるのだ。

また、家事もそうである。日本の女性の家事水準はまだまだ高い。多くの日本人女性は、
主婦の母親に育てられているので、毎日違った献立を作る、そして、部屋を自分できれいに
するのは当たり前である。

しかし、香港やタイなどでは、中流以上の家庭ではメイドが料理や掃除をする。現地の女性は
家事はあまりしないのが普通なのだ。その中で、料理を作ってあげるだけで、それを自分への
愛情から出たものと勘違いする海外の男性が多いのだ。単に自分で食べるついでに食べさせて
あげているだけでもである。

これは、欧米でも同じで、スイス人男性と結婚し、米国で共働きしている私の知り合いは、毎日
違った味付けで夕食を作るだけで喜ばれ、洗濯掃除は夫が全てやってくれるそうである。彼女は、私は、日本では料理が一番下手な女性だと思ったら、米国では一番うまい人になっていたという。

欧米では、夫婦共働きが普通になって久しく家事が合理化されている。普段の食事はレンジで
チン、洗濯は週に一回で済ますという家庭が少なくない。そんな中で、肉を毎日違った味付けで
焼いたり煮たり炒めたりするだけで、感動してくれるそうだ。

つまり、外見にしろ、態度、そして家事にしろ、日本で普通の女性がやっていることをするだけで、海外の男性は喜んでくれるのだ。そして、海外男性は、その喜びを言葉と態度で表現してくれる。
それで、日本人女性は、彼氏が喜んでくれるのでやりがいを感じ、「好循環」が作り出される。
しかし、日本ではそれが当たり前だから、日本人男性はそれだけで喜ぶわけではない。

そして、最後が「日本人」というブランドである。どうも、アジアでは、日本人女性と言うこと自体が
男性の「あこがれ」の対象になっている部分がある。

欧米では、オペラの蝶々夫人や香水のミツコなど、日本人女性は「清楚で控えめ」といった
イメージがついてくる。また、エキゾチックな東洋文化の国として日本は捉えられている。
それは、東洋に関心がある一部の人にとっては、魅力的かもしれないが、一般の人にとって、
日本人女性にブランド価値があるわけではない。

では、アジアではどうなのだろうか。
香港在住の日本人男性に聞いたところによると、香港では、日本人女性のことを「日本妹」と
呼ぶそうである。妹ということで、欧米人のように異質ではなく、また、かわいいということを
表現しているという。

そして、いつまでもつかは分からないが、日本は、アジアの中ではいち早く西洋化を遂げ、豊かに
なった国として一目置かれている。つまり、われわれ日本人が欧米人に対して持つような尊敬と
コンプレックスが混じり合ったイメージと思ってよい。日本人が、車にしろ欧米のブランド製品を
高級品と位置づけるように、アジアでは日本製品は高級品として位置づけられている。

ワンランク上の存在が「日本人女性」
それと同じように、アジアの中では、過去の歴史的経緯があるため、好き嫌いはあるにしろ、
イメージだけは高級なのだ。特に、トルコ人は、ロシアに勝ったアジアの国として日本に対して
好印象を持っている。

男性は結婚相手に、より高いブランドを求める。結婚相手のレベルによって男性の間での評価が決まる面があるからである。国際結婚で言うならば、欧米なら日本人女性と結婚することは趣味の問題となるが、アジアなら、うらやましいという目で見られる、つまり、ワンランク上の日本人女性と結婚できたと言うことで、男性の間での評価が高まるのである。

以上が私の見たところの日本人女性が、国際的にもてる理由である。

もちろん、日本人であることだけでもてるということではないが、特にアジアでは、現地の女性に
比べてたいへん有利であることは確かである。

ただ、1つポイントがある。それは、語学力である。アジアの富裕層の未婚男性は、たいがい
英語を話す。グローバル化している社会では、英語を話せなければ、仕事にならないのだ。
一方、日本語を学ぶ人は、極めて少ない。いくら日本人女性にブランド意識をもっていても、
コミュニケーションをとれなければ意味がない。つまり、アジア人の富裕な未婚男性と知り
合ったり、親しくなったりするためには、現地語か英語能力が必要である。実際に、われわれが
調査したケースでは英語でコミュニケーションをとっている夫婦がほとんどである。

逆に言えば、英語がある程度話せる日本人女性は、アジアでかなりの程度もてると考えて間違い
ないし、きちんとした英語が話せるアジア人男性は、だいたい富裕層に属するからその点でも
安心なのである。

(次回につづく)

2011年2月8日 火曜日
山田 昌弘
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とまあ、こんな記事なんだけど、ちょっと動機が不純でミーハー、また分析も楽観的で眉唾
もののような感じもするけど、面白いので載せてみた。

ここで書かれてある山田先生の分析って、たしかに一理あると思うけれど、あの「パラサイト
シングル」「婚活」で有名な山田先生が書いたものだからこうしてマスコミに取り上げられて
話題になっているだけであって、似たようなことは、私のような研究者も含め、これまで
いろいろな方面の人が指摘してきていることであり、とりたたて目新しい分析でもないような
気がする。

ちょっと疑問に思ったのは、「勝ち組」といっているが、それは具体的に、いったい何をもって
そのように言っているのだろうか?おそらく、ここでいわれている「勝ち組」とは、単に「モテる」
「ちやほやされる」という次元のことを言っているように思えるが。。。(上で書かれてあるような
日本人女性なんて、おそらくほとんどはイメージ上のものであって、いまどきの若い日本人
女性で、そんな人なんて実際はほとんどいない。)

たしかにアジアでは、日本人女性はモテる傾向にあるけれど、日本人男性だってけっこう
モテる。まあ、そのモテる理由が、主に「経済力がある」ということだから、日本人女性が
モテるのとは理由が異なるのだろうけれど。。。

なお、上の山田先生の調査によれば、香港では日本人女性が「日本妹」と呼ばれている
とのことだが、ちなみに台湾でも、中国大陸出身女性が「大陸妹」と呼ばれているのを
ご存知だろうか?

ただ、台湾で中国大陸出身女性に対してこのように形容されているのには、「かわいい」と
いうよりも、どちらかといえば、仲介業者まがい、あるいはあまり望ましくない不法的な形で
台湾にやってきて、台湾人男性のある種「奴隷」になるような大陸女性たちのことを指して
言っているような意味合いが強い(かつてアメリカで日本人女性が“yellow cab”といわれて
いたのと同じように)。したがって、香港で今、日本人女性に対して「日本妹」といわれて
いるのにも、「かわいい」以外にももしこのような意味合いも込められているのだとすれば、
香港男性の日本女性に対する“もうひとつの”イメージ、また一種の日本と香港の経済的・
社会的な関係性の逆転や変化を象徴していることの現れとも読み取れ、それはそれで、
興味深い。

ちなみに台湾は、ここはアジアでも国際結婚の日本人男女が多く住んでいる地域であるが、
日本人女性×台湾人男性、日本人男性×台湾人女性の結婚もとても多い反面、離婚もかなり
多い。現に、私がかつて聞き取りをしたことのある台湾の某日本人組織の役員の話によると、
離婚の相談もたいへん多く寄せられ、今、離婚相談もその組織の主要業務の一つに伸し
上がっているそうなのである。

国際結婚というものは、今のグローバル化の時代、一見、華やかに映る側面もあるのかも
しれない。しかしながら、日本と文化的に近いといわれる台湾人との結婚でさえ、このような
状況なのであるのだから、言葉や文化、習慣や考え方の差が大きい者同士の結婚という
ものは、そのようなイメージとは裏腹にいろいろ厄介なことも多い。
ゆえに、ただ恋愛や憧れの対象として見ているとか、付き合うだけならともかく、日常生活と
なると、なかなか長続きしないことも多いという現実も決して忘れてはならないだろう。

山田先生には、こうした国際離婚の現実についてもしっかり調査して取り上げてほしいと思う。

ただ、最近も、日本女性の平均年収が300万以下の人が7割を超えたということがニュースで
報じられてように、日本で希望する仕事に就けず、正社員になれず、かといって自分の希望や
欲求を満たしてくれるような条件のいい男性にもなかなか出合えないということで辛酸なめて
いる日本女性たちはたしかに増えている。

それだったら、アジアに行った方が「日本人女性」ということでモテてるしちやほやされることは
たしかなので、その結果、現地の富裕層の男性と知り合って結婚に至るチャンスや可能性も
高くなる。今はネットも発達しているし、アジアでも都市部に限れば日本と比べてそれほど生活も
不便ではない。それに、現地人と結婚すれば、外国人とくに女性が海外で長く安定的に生活して
働く上で、何だかんだいっても、やはり一番有利で確実な滞在資格となる配偶者ビザも取得
できる。ということで、日本で辛酸なめているんだったら、アジアに行くという選択肢も、今の
多くの日本人女性にとっては、グローバル化する社会のなかでの一種の賢い生存戦略といえる
のかもしれない。

2011/11/06

蛇を食べる猫? けれどやはり猫はカワイイ

いまさら言うまでもないけれど、私は猫が大好き。
猫ほど可愛い動物はない。お顔のパーツ、姿かたち、鳴き声、しぐさ、とにかく全てがカワイイ。
リスやウサギなんかもカワイイけれど、ねこは本能で生きている感じのところがまたいい。

けれど、猫は蛇を見かけると放っておけないらしく、蛇とじゃれあって遊ぶどころか、
なんとyoutubeでカワイイ猫が蛇を完食する姿を見つけてしまった。





たしかに思い出してみれば、昔、自分の実家の玄関の入口のところに、
猫が蛇を置いていったことなんかあって、びっくりしたことがあったな。
また、近所の野良猫が何かとじゃれ合っているなと思って近づいてみると、
なんとそれが蛇だったり。。。

猫にしたら、蛇なんて、おもちゃか紐にしか見えないんだろうか。。。
こうあらためて考えてみると、猫って結構野生的な動物なのだろう。
(まあ、いうまでもなく猫は肉食動物だし。。。
でも、やはり私の中では気持ち悪い蛇とカワイイ猫は結びつかない。)

けれど、そんな猫でも、やはり猫はカワイイ。私は猫が大好きなのである☆