2014/09/29

久々の英語での研究発表

先日、あるワークショップで久々の発表を行った。このワークショップは、台湾の
政府の学術研究機関である中央研究院の学者先生らを招いてのワークショップ。

最初、このワークショップの主宰者の先生から、「発表しませんか?」と声を かけられたとき、
英語での研究発表だということを意識していなくて、 二つ返事で引き受けてしまい、
そのあとで英語で発表しなければならないと いうことがわかって、「ありゃ~」と思ってしまった。
だって、先方から来る研究者の方々は、台湾の社会学の権威ばかりなんだもの。
そういうお偉い方々がいらっしゃるなかで、しかも英語での発表なんて、よく考えたら
恐れ多いこと。自分はなんて怖いもの知らずなんだろうと。
でも、普段からお世話になっている先生なので今更断るわけにはいかないし、
ワークショップへの参加はいい機会になると思い、この1ヶ月弱の間、英語での原稿を
作ったり、パワーポイントを作ったりしたりして、何とか準備を整えて臨んだ。

英語での研究発表なんて、ぜんぜん慣れていなかったので、ほんとうに当日は
どうなることやらと思っていたが、出来映えはともかく何とか無事に終了。
英語でのプレゼンテーションも、やはり数をこなしていくごとに、コツのようなものを
だいぶ習得できていくようにも感じた(何事も経験が大事)。

それと、このワークショップに参加できてよかったと感じているのは、 台湾の社会学界の錚々たる研究者の先生方のレクチャーから最新の研究成果を 学ぶことができたのと、
ワークショップの主催先の大学の先生方・院生や ポスドクの方々といい関係ができたこと。
この主催側の大学は旧帝ということもあってか、さすがに研究活動が 盛んに行われており、自分の勤務先の大学にどっぶり浸かっていては体験できないような いい刺激を受けることができた。この1日だけで半年分くらい勉強した感じである。 やはり活発に研究活動を進めていく上では、自分自身の努力や意欲もさることながら、 こういう環境に身を置くことが重要なんだとあらためて感じた。 (誤解のないように断っておくと、これは何も自分の勤務先の大学を否定しているのではない。 自分の勤務先の大学にも、学生の礼儀正しさや品の良さ、温和で清楚な雰囲気など、 こういう大手の研究型大学にはないような良さもある。)

このワークショップの発表者として、お声をかけてくださった先生にはあらためて 感謝申し上げたい。 これを一つの潤滑油として、今後のために研究活動を頑張っていきたい。