2011/02/07

卒論面接口頭試問

私が勤める大学の私が所属する学科では、本日、卒論の面接口頭試問が終了しました。
今日は、自分が指導教員として主査になっている学生たちの口頭試問をはじめ、
副査になっているものも含めて、朝から夕方まで立て続けに面接口頭試問が行われました。

私は初めて学生の卒論面接口頭試問というものを担当しましたが、
これまでと異なって今度は自分が面接する側の立場に立ち、
学生たちの緊張した姿を目の当たりにして、思わず自分が学生だった頃を思い出しました。
なかには緊張して受け答えがしどろもどろになっている学生もいたけど、
けっこう皆しっかりと受け答えに応じていました。エライ!

ここで、私が主査を務めた学生の副査になってくださった、ある先生のお言葉。

「決して弱いところを突くのではなく、いいところを褒めてあげて、
こうすればもっと伸びるよというように、その学生を勇気付けてあげるような
観点からコメントをしてあげることが大事」

いいお言葉ですね。
研究者の世界に染まってしまうと、何かにつけて他人の研究や論文に対して
批判めいたことを言ったり、あら探しをしたりするという、ある種の「不健全な」姿勢が
自ずと身についてしまい、それが原因で思わぬ場面で関係がギスギスしてしまうものですが、
決して甘く評価するということではなく、人の長所を褒めてあげるということは、
他人だけでなく、のちのち自分自身にもプラスに跳ね返ってくるものだということを
あらためて認識した次第でした。

ウチの大学は、旧帝大のような決してアカデミックな権威をもった大学ではないけれど、
人を育てるという観点からみれば、なかなか優れたものを持っている大学かもしれない。
(本来なら、こういう大学こそが研究者を育てる機関として相応しいのかも。。。)

私の卒論指導学生たちは、全員就職も決まって一安心。
学生や先生方から勇気をもらった一日でした。

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